文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

bwukokusai.exblog.jp
ブログトップ

<   2014年 02月 ( 4 )   > この月の画像一覧

森永製菓・鶴見工場見学記

現代文化学部国際文化学科・4年
李 スル

2月7日に環境論の校外授業で森永製菓・鶴見工場を見学した。私が最初に森永製菓を知ったのは、留学して間もないときにCMやコンビニでみた森永DARSチョコレートだ。赤いボックスに白い字でDARSと書いてあるチョコレートは新鮮なイメージであった。日本を訪れる韓国人観光客の中でも結構有名なチョコレートで、お土産として買う観光客もいる。私が初めて食べたダースのイメージは、ミルクチョコがとてもおいしくて食べやすく作られていることであった。いいイメージを持っていた森永製菓を見学に行けるなんて本当に嬉しかった。

まず最初に感じたのは、森永製菓・鶴見工場は小さい子どもから大人まで楽しめるところであることだ。工場の地図も、子どもが好きそうなキャラクターやいろいろな色を使って描かれていて見やすかった。当日はまず小学生の見学者たちと一緒にモニターで森永製菓の歴史とチョコレートの説明を聞いた。「お菓子の探偵団」というストーリーで子どもが興味を持って見やすくしてあった。小学生たちも私たちも盛り上がって、問題を一緒に解いたり、このお菓子好き!などと言いながら集中して聞いていた。これはいろいろな意味で森永のイメージ・好感度を上げる効果となっていた。

最も興味深かったところは「1チョコ for 1スマイル」の活動である。森永はチョコレート1個につき1円をカカオ生産国の教育支援のために寄付する特別なキャンペーンを行っている。チョコを食べる人たちも、その原料生産地で学ぶ子どもたちも、みんなを笑顔にしたいということを実施している。私はこのキャンペーンにものすごく感動した。カカオの国の子どもたちの教育のために森永が社会貢献活動を行うことで、チョコを食べている人も幸せになれる。このようなキャンペーン活動がもっと世の中に知られたなら、チョコを買う時すすんで森永のチョコを選ぶだろう。企業の宣伝にもなるし、寄付もできるし、すごくいい効果だと思った。

その後工場を見学する際、清潔さを保つために様々な工夫をしていることが良くわかった。見学する人の服のちりを自動的に払う機械が備えられていたり、手を入念に洗い消毒する場所が作ってあった。衛生的に物凄く考えているのがわかった。
また、案内してくれた人が詳しく説明してくれたこともうれしかった。今の時期期間限定でどのようなお菓子を作っているか、まだ発売してないお菓子の説明など、いろいろなことを詳しく話してくださり、自分たちが作っている製品への情熱を感じた。

最後に私は森永工場を見学して、これまで食べることだけで満足していた自分をちょっぴり後悔した。キャンペーンを通して様々な人々を支援すること、チョコ一粒を作るときでも衛生的に作るために様々な工夫をしていること、作る人のお菓子に対する情熱などを見たり感じたりしてからは、スーパー、コンビニに行っても自然に森永のお菓子に目が行く。森永製菓は、コーポレートメッセージである「おいしく たのしく すこやかに」という言葉通り、お菓子で共存できる世界を作っているのだと思った。


<写真>
a0149405_10551991.jpg

[PR]
by bwukokusai | 2014-02-25 09:00 | 学生コラム

「2013年、訪日外国人旅行者数が1,000万人を超える」

 昨年12月20日に成田空港に到着したタイからのご夫妻が、2013年の1,000万人目の日本を訪問した外国人旅行者となりました。同日、1,000万人達成を祝う記念式典が同空港で催され、「日本を代表するキャラクター」ハローキティも駆けつけて達成を祝福し、また、タイからのご夫妻には国土交通大臣や観光庁長官から記念品が贈呈されました。(写真左下)
(以下、写真、グラフ、数字は観光庁ホームページ、観光庁資料、日本政府観光局(JNTO)資料によります。)
a0149405_10595236.jpg

 2013年の最終的な実績は1,036万人となり、昨年の836万人に対して24%増加し、史上初めて年間1,000万人を突破しました。上のグラフ(数字単位:万人)のとおり、2003年、ビジットジャパンキャンペーンが始まった年の訪日外国人旅行者数は521万人でしたが、2007年までの4年間で60%増の835万人を記録した後、リーマンショックや東日本大震災の影響などで伸び悩んでいた数字が、一挙に1,000万人に達したのです。

 この背景には、世界的な景気の回復やアベノミクスによる急速な円安、富士山の世界遺産への登録、東京オリンピック・パラリンピックの開催決定、ファッションやアニメなどの「クールジャパン」戦略の展開、「和食;日本人の伝統的な食文化」が世界無形文化遺産に登録されるなど、観光の環境・資源として日本をアピールするいくつものプラス要素がありました。
 一方、「尖閣」の影響で中国からの旅行者数が前年実績を割るというマイナス要素もあるなか、「日・ASEAN友好協力40周年」に合わせて昨年7月に実施された訪日ビザの免除、解禁など、行政の努力の影響も大きかったと思われます。具体的には、タイとマレーシアはビザが免除され、ベトナムとフィリピンはビザが数次化され、インドネシアは数次ビザの滞在期間が延長されました。これらの国から日本への旅行者数は絶対数こそそれほど大きくありませんが、前年比はタイが174%、マレーシア136%、ベトナム153%、フィリピン127%、インドネシア135%と大幅に伸びています。

外国からの旅行者数1,000万人を達成した日本ですが、下のグラフのとおり、2012年のランキングでは世界で33位、アジアでも8位の位置です。2013年のランキングでもアジアで8位は変わらないようです。世界1位のフランスは自国の人口6,600万人より多くの8,300万人の旅行者を国外から迎え入れています。
a0149405_1058252.jpg
 
観光は大きな投資を必要としないで経済を活性化させ雇用を促進するとともに、人と人、文化と文化の交流を生みます。日本政府は東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には訪日外国人旅行者数2,000万人を目標としています。この数字を達成するためには前年比110%以上を毎年継続していく必要があるというハードルの高いもので、これからオールジャパンで様々な取組みが必要となってきます。

 観光庁の調査(訪日外国人消費動向調査2013年)によれば、訪日外国人旅行者は滞在中インターネットで情報を得る比率が高く、また、到着後最も知りたい情報は、1位「交通手段」(回答者比率59%)、2位「飲食店」(41%)、3位「宿泊施設」(35%)、4位「買い物場所」(31%)、5位「観光施設」(30%)、以下、「トイレ」(16%)、「お土産」(15%)となっています。 
 この調査を踏まえれば、「公衆無線LAN」の拡充、英語をはじめとした多言語「コミュニケーション」能力、「交通経路情報」の提供などがますます必要になってくるでしょうし、その他にもハード面、ソフト面そしてヒューマン面のさまざまな対応策が必要です。なによりも、日本を訪れる外国人旅行者が安心して旅行ができる環境を提供することが重要です。その実現のためには観光や文化を学ぶ学生の知恵と情熱とエネルギーがこれから大きく貢献するに違いありません。日本を訪問する多くの外国人旅行者が日本と日本人の魅力に触れ、私達が「おもてなし」の心を発揮した結果、彼らが日本での旅行を楽しめたとしたら、それは素晴らしいことではないでしょうか。

教授 高橋哲夫
[PR]
by bwukokusai | 2014-02-18 09:00 | 教員コラム

電子図書館・電子書籍

  私が担当している授業で、電子図書館、特に世界有数のインターネット検索サイトを運営するGoogleが進めている、世界中の書籍を電子化し利用可能にするGoogle ブックスについて話しました(注1)。Googleの“世界中の情報を検索可能にする”という使命、どのようにGoogle ブックスの実現に取り組んできたのか、また、著作権法やこの構想に反対する全米作家組合や全米出版社協会との裁判の経過も紹介しました(注2)。
 そうした説明の上で、このGoogle ブックスについて、4つの立場のいずれを選択するかを聞いたところ、次のような結果になりました。
A 電子図書館に賛成 Google ブックスに賛成   8名 (11%)
B 電子図書館に賛成 Google ブックスに反対  54名 (73%)
C 電子図書館に反対 Google ブックスに反対   7名 ( 9%)
D 保留                            5名  ( 7%)
                             計  74名 (100%)

日本の著作権法上では、Google ブックスの電子化は明白に違法と私は考えますので、多くの学生がBを選んだのは、うなずける選択でした。一方、Aの肯定論者とCの否定論者が同じ程度の比率で存在することも、頼もしく感じました。
それぞれの代表的意見を紹介します。

Aの代表的意見:「Googleによる電子化というのは、デメリットよりメリットが大きいことが期待できると考えている。全てネットで済まされるような現在の社会に合わせ、インターネット上に電子図書館を築くというのは有効的であるはずだ。」

Bの代表的意見:「Googleが進めようとしているものは確かに便利ではあるが、問題点も多いというところから賛成できません。
  やはり著作権の問題、プライバシーの問題はとても根深く、その辺をきちんと整理し、信頼を得てからではないと難しいと思いました。また、Googleが独占的になることは怖いなと思いました。それこそ、著作権などでもめる場面が頭に浮かびました。
  電子化というものは今の世の中を考えれば、必要で便利であるが、Googleの件についてはもう少し考える必要があると思いました。」

Cの代表的意見:「書籍の電子化は、私は元々反対です。私は紙の匂いが好きですし、本自体にふれ、読まなければ読んだ気にならない。本というものは、手にとって見なければ意味がないと思っています。本自体にその「味わい」というものがあります。電子書籍化されてしまったら、その「味わい」も「におい」も「感覚」もすべてがいらなくなってしまう。「本」のなかにある文字を自分自身で読みとり、その本から伝わるものも、電子化したら薄くなってしまいそうで私は嫌いです。
 本のページ一枚一枚めくっていく事で、楽しくなったり、悲しくなったり、そのような感情が生まれてくると思います。それは電子化しても同じではないかと思われるかもしれませんが、「タップする」という行為ではなく、「めくる」という行為が好ましいのです。 
 とにかく、本の「味わい」というものは電子化では表現できないほどの特典なのです。それを無くしては絶対にいけないと思います。」

Dの代表的意見:「私は正直『D』の判らないです。Googleによる電子化によってメリットもデメリットも生じてきます。メリットは世界中のどこからでも見る事ができ、とても便利な機能。逆にデメリットは破損したり、スキャンミスすることによって本がぼろぼろになってしまう。それだけでなくプライバシーに関しての事が一切書かれていないので、危険である。賛成にしても反対にしてもこのように沢山の事が関係してきます。だから私はどちらかを選ぶことができなかったので、『D』にしました。」

 私はこの授業の最後に、1450年頃のグーテンベルクの活字印刷の開始から550年余を経た電子出版の興隆期に、今、私達が立ち会っていることの幸運を強く自覚されることを学生の皆さんに話しました。なぜなら、一人一人の選択により、次の時代が選び取られていくのですから。

 注1 http://books.google.com/books?hl=ja 出版社や図書館の協力のもとに書籍の全文をスキャンすることで、全文検索を可能としている。
 注2 一時、Googleと全米作家組合や全米出版社協会との間に和解が成立したが、その和解は裁判所の認める所とはならなかった。その後、アメリカの著作権法にある「フェアユース」(公正利用)に照らしての可否が争われている。2013年11月にニューヨーク連邦巡回裁判所(地裁)はフェアユースに該当し合法と判断したが、全米作家組合が上告している。

教授 瀬島 健二郎  
[PR]
by bwukokusai | 2014-02-11 09:00 | 教員コラム

恩師からの便り

数日前、大学時代の恩師であるM先生からハガキが届いた。M先生は、昨年の3月で定年退職を迎えたのであるが、この度、元同僚のS先生とともに地元で、とある活動を始めるそうだ。退職してもまだまだお元気で、じっとしてはいられないというのが伝わってくる。

思えば、学生時代、M先生に連れられて方々に出かけたものだ。教育学部で地域学習のカリキュラムや教材づくりを研究していた我々は、毎年、ゼミ旅行で北海道内の各地に出向きフィールドワークをしたり、道内の小・中学校の研究大会に参加して授業参観をしたりした。おかげで地域を見る眼と、そこから授業をつくる感覚が養われたのだと思う。

東京に赴任して6年目。ようやく私も、学生たちとともに、地域に出られるようになってきた。

国際観光コースの2年生は、小平市の人々を取材し、地域をPRするポスター制作に取り組んでいる。3月2日に西東京市の多摩六都科学館で、ポスターの制作発表会を行なうことが予定されている。
a0149405_11334268.jpg

国際観光コースの3年生は、小田急電鉄沿線をフィールドに外国人旅行者向けのツアー企画を考え、小田急電鉄株式会社に提案させていただいた。優秀賞のツアー企画は、まもなく、小田急電鉄の外国人旅行者向けのサイトに掲載される予定である。
a0149405_1134888.jpg

いつも辛口で厳しいM先生は、きっと私と学生たちとの取組みを見ても、まだまだ認めてはくれないだろう。それでもかまわない。恩師から得た学びを、学生たちに伝えていくのはこれからなのだから。出来の悪い私が、M先生に認められる実践ができるまでは相当、時間がかかりそうだが、その日まで、元気でいてもらわないといけない。

准教授 栗山 丈弘
[PR]
by bwukokusai | 2014-02-04 09:00 | 教員コラム