文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

bwukokusai.exblog.jp
ブログトップ

<   2012年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧

Summer Plans

Summer is here and the days are getting hotter. It is a great time to head to the beach or to the mountains to cool off. Some of you may have plans to travel and others may spend your summer working at a part-time job. Whatever your plans for the summer, I hope you will come back to school in the fall refreshed, recharged and ready to start your classes with renewed energy. I also hope you’ll find some chance to use some of the things you’ve studied at school (for example… speaking English with someone) and gain some wonderful real-life experiences. Enjoy your summer!
a0149405_15532554.jpg

教授 チャールズ ヒューベンソール

文化学園大学 現代文化学部 国際文化・観光学科のHPはこちら
[PR]
by bwukokusai | 2012-07-31 10:30 | 教員コラム

イギリス英語に挑戦!

まもなくロンドン・オリンピックが開催されます。ヨーロッパ経済の不調の時に、よく開催できたものだと驚きですが、さすがはイギリス人、弱味は決して見せない誇り高さを感じさせてくれます。

日本の学生さんたちには、この機会にぜひイギリス英語の聞き取りに挑戦して頂きたいと思います。日頃アメリカ英語の教育を受けていると、イギリス英語は、それはもう別の言語に聞こえることでしょう。まず発音が違い、イントネーションが違い、ちょっとした簡単な言葉でも違う単語を使います。(例えば、アメリカ英語でフライドポテトはFrench friesですが、イギリス英語ではchipsです。)また、社会階級によっても話し方が違い、地方の方言も加わるので、一人一人が違う発音をしているように感じます。

私は、スコットランド滞在中にこのようなイギリス英語の複雑さに悩まされました。ロンドンのキングス・クロス駅(ハリー・ポッターで有名な駅)でスコットランドのLeuchars駅まで切符を買うときには、かなりな苦労をしました。窓口の人がイングランド出身ならルーカースと発音しなければ通じません。しかし別の駅員さんはルーチャースと言っていました。そしてスコットランド出身者ならルーハースです。一つの地名に3種類も発音があり、それぞれが勝手に使うなど日本では考えられません。おかげでスコットランドに帰る度に、キングス・クロス駅では私の後ろに長蛇の列でした。
a0149405_11565714.jpg

オリンピック開催となると、ニュースでも頻繁にイギリス英語が聞けるようになるでしょうから、様々な独特の発音が楽しめます。比較的分かりやすいとされるRP(Received Pronunciation)(注1)は社会的地位の高い高度な教育を受けた人たちの発音が母体となっています。しかし、純粋なRPは国民の数パーセントにすぎないので、実際に出会うことはごくまれです。RPの代表はチャールズ皇太子ですから、ニュースで登場する時に注意して聞いてみてください。ロンドン子のインタビューがあれば、ロンドン東部下町に特有のコックニーが聞けるでしょう。(注2)これは慣れなければ理解不能です。私がお勧めする完璧なイギリス英語のお手本は、エリザベス女王です。くせのない、滑舌の良い発音で、女王のスピーチの時にはぜひ録画して発音練習してみてください。(注3)

注1:RPは中世の時代に宮廷人・上流階級の人々の発音から発し、各地の方言が入らないのでわかりやすく、現在では英国BBC放送のキャスターが似たような発音をしています。
注2:コックニーの代表的な特徴は、eiをaiと発音するためpaper「ペイパー」が「パイパー」になり、aiがoiとなるのでlight「ライト」が「ロイト」に聞こえます。また、語頭のhが発音されないため、whenは「ウェン」と聞こえます。
注3:チャールズ皇太子はRPの特徴として口をあまり開けないで発音する音が多く、それを強調しているところがあります。一方、エリザベス女王はチャールズ皇太子のようなあいまいな発音が少なく、上流階級らしいくせがないため、矯正されたスピーチ向けの発音です。

                                                                                      教授  白井 菜穂子

文化学園大学 現代文化学部 国際文化・観光学科のHPはこちら
[PR]
by bwukokusai | 2012-07-24 10:30 | 国際文化学科の紹介

Canadian English

 今年の小平キャンパス・コミュニティーオープンカレッジでは、観光英語の講座を担当しました。6月の土曜日に2回にわたり、英語でカナダを旅する場合に役に立ちそうなことをお話ししました。今回のブログではこの講座でお話ししたカナダの英語について書いてみたいと思います。
 カナダには2つの公用語があるというのは良く知られているようです。しかし、カナダに留学した私が英・仏2つの言語に熟達して帰国したわけではないように、2つの言語はあくまで連邦政府の公用語であり、連邦二言語主義(Federal Bilingualism)なのです。連邦政府の仕事は、見事にというか、律儀に英・仏併用が守られており、例えばカナダ製の商品には英・仏表示がされています。州(カナダではprovinceと言う)レベルでは、それぞれの住民に応じて言語選択がなされており、州単一言語主義(Provincial Unilingualism)が主流です。それゆえ、元々フランス植民地として建設されたケベック州では仏語主義が徹底しており、仏語以外の看板には規制がかけられています。私が暮らしたカナダ西海岸では普段の生活で仏語を耳にすることはなく、2言語の国という実感はありませんでした。
a0149405_8364296.jpg

 加えて、現在のカナダでは世界の殆どの国から移民が来ています。大都市圏では、カナダ生まれでない移民の割合が高く、家庭の言語が英・仏公用語以外という人も多いのです。英語をマスターしようと努力している仏語系カナダ人もいますし、その反対に仏語に取り組んでいる英語系カナダ人もいます(連邦レベルの上級職を目指すには英・仏両公用語が必要なため)。小学校レベルからのFrench immersion school/English immersion school(仏語に浸す学校/英語に浸す学校)はカナダで発達してきました。英・仏どちらもが母語でなく、英語あるいは仏語習得に頑張っている移民が沢山います。言語で努力している人の割合が、私の体験ではアメリカよりも多く、英語に対する寛容さを感じるのです。
a0149405_837362.jpg

 このような言語環境を踏まえた上で、カナダでは自信を持って自分の「英語」を発信して欲しいとお話ししました。カナダは1つの国ですが、2つの公用語、多くの文化・言語を持つ国です。カナダに行かれましたら、是非あなたの「英語」で楽しんでいただきたいものです。

                                                       教授  城 由紀子

文化学園大学 現代文化学部 国際文化・観光学科のHPはこちら
[PR]
by bwukokusai | 2012-07-17 10:29 | 教員コラム

アウンサンスーチー女史

  「勇気を与えてくれる人」は私達の周りにもたくさんいると思いますが、世界的に有名で「何事もあきらめてはいけない」と身をもって教えてくれる代表的な人物は、アウンサンスーチー氏ではないでしょうか。群衆の中に凛として立ち、マイクを持って演説をする姿に感動を覚える人も多いのでは。ここ20年以上スーチー氏については、新聞やテレビなどでいろいろ報道されてきましたが、最近特に脚光を浴びているスーチー氏とはどんな人物なのか少し述べてみたいと思います。
 1945年にビルマ(現ミャンマー)に生まれ、母国での教育の他にインドのニューデリーや英国で教育を受け、インド建国の父マハトマ・ガンジーの哲学と仏教思想に影響を受けました。ビルマの独立運動のヒーローであった父は、1947年に暗殺され、母も著名な政治家でした。1972年に英国人と結婚し、翌年長男を1977年には次男を英国で出産。1988年に母の看病のためミャンマーに帰国しますが、同年民主化運動のリーダーとなり政治活動を開始することになります。しかし1989年から2010年の21年間のうち15年もの間、ミャンマー政府に自宅に軟禁されたり、政治犯として投獄されるなど自由と政治活動を束縛されてしまいます。この間、癌で死を宣告された夫のミャンマーへの入国も許可されず、ミャンマーから出国することは許可されたのですが入国を拒否されることを恐れ、夫とは死に目に会えずに終わってしまいます。1991年にはアジア人女性初のノーベル平和賞を受賞しますが、21年後の今年の6月16日にノーベル賞の授賞式に臨む事になりました。
 その授賞式でのスピーチはスーチー氏の人間性を顕著に表し、民主化運動のリーダーとして世界へ向けたメッセージとなりました。このスピーチはミャンマーの国の存在を世界の人々に知らせる絶好の機会でもありました。スピーチの中でスーチー氏はこのノーベル賞は、自分をもう一度社会に戻してくれたが、もっと重要なことは、と以下のように述べています。

   "…, the Noble Prize had drawn the attention of the world to the struggle for  
   democracy and human rights in Burma. We were not going to be forgotten.”
   このノーベル賞は、世界の注目を民主化と人権を獲得しようと戦っているビルマの人達に集めてくれた。
   我々は忘れ去られることはなかった。

スーチー氏が軍事政権によってつけられた「ミャンマー」という国名を使わず、あえて「ビルマ」という旧名をスピーチで使ったのは、軍事政権の行ってきた政治を認めていないというスーチー氏の抵抗のあらわれなのかもしれません。又、平和についてスーチー氏の現実的な考えを次のように話しています。

   平和というものは目に見えるものではなく、究極の世界平和は手に入れがたいゴールである。しかしそ
   の平和を達成できなくとも、平和を求めようとする共通の努力は、個人と国家の信頼と友好を深めより
   安全で人に"kinder"な社会を築くであろう。この"kinder"という言葉は長年にわたる熟慮の末に使っ
   た。自分が学んだ教訓の中でもっとも大切な教訓は、思いやりの価値を学んだことである。自分が受け
   たいろいろな体験から分かったことは、思いやりというものはこの世界にけして充分に存在しているとは
   言えない事である。しかし思いやりは人々の人生を変えることができる。

 スーチー氏についてはこの紙面では伝えきれないことがたくさんあり、ご興味のある方は、ぜひ下記のサイトでスーチー氏についてお読みいただきたく思います。尚、「The Lady アウンサンスーチー引き裂かれた愛」という映画が7月21日より全国公開されるそうです。

参考:
1. aung san suu kyi speech で検索
   Aung San Suu Kyi –Wikipedia, the free encyclopedia
2. http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/peace/laureates/1991/kyi-lecture.html
                                                        
                                                       

                                                        教授 坂本 政子 

                                                                  
文化学園大学 現代文化学部 国際文化・観光学科のHPはこちら
[PR]
by bwukokusai | 2012-07-10 11:18 | 教員コラム

未開発の君に・・・ 

 つい最近、原発存続の可否について、学生達と話していた。皆、原発のために悲しみや不安を抱える人々のことを気の毒に感じているのに、半ば諦め顔でこう言う。「でも、資源のない国だから、仕方が無いのかもしれません。」そんなことは、ない。例えば、現在技術開発中の藻類の培養を進めれば、(とうもろこしなどより、はるかに効率的に)油を生産できるようになり、日本は産油国にもなれる。風力発電についても、騒音などの心配が少ない海上の浮体式を用いれば、計算上は日本全体の消費電力量を全てまかなえる。更に、領海と排他的経済水域の合計が世界6位の広さである日本は、波力発電をおし進めることによって、資源大国となる大きな可能性も持っている。(雑誌Newton 2012年1月号等)今まで、日本国内でのこういった研究は、国策を操る原発推進派によって押さえこまれていたため、あまり資金援助を受けられず、アブダビなどの遠い異国の方が積極的に日本の企業を招いて、自然エネルギーを利用する技術開発を進めている。中東といえばオイルダラーと思う人も多いだろうが、砂漠の中に建設された新エネルギー巨大都市マスダールシティの出現が物語るように、湾岸諸国はとっくにクリーン・エネルギーへと舵をきっているのだ。(NHKスペシャル灼熱アジア第2回等)

 「原発をやめると、電気代が高くなるのではないですか?」と言う人達に、教えたい。立川市では2010年から市営競輪場の電力供給を東電からPPSに乗り換えて、電気代は約3割安くなった。(SAPIO 2012年1月号)私たちの支払う電気料金は、東電の莫大なCM料となり、メディアの論調をもゆがめてきた。震度4にして福島原発4号機がこの先何年も日本列島の半分を危険にさらし続ける破壊力を持つことも、報道されることはほとんどない。また、私たちの支払った電気料金は、東電を通して原発周辺地域を寄付金漬けの場所にしてしまった。これらを知った上で、原発は安上がりだ、などとなぜ言えるのだろう?人の命やいきいきとした生命力、福島や宮城、茨城出身に限らず子ども達の未来がかかっているのに、他人の安全などどうでもよいエゴイズムと、(マザー・テレサが愛の対極にあるものと呼んだ)無関心とが、見えない大きな妖怪のようになってこのシステムを支えているとしか思えない。

 確かに、津波の際、世界は日本に深く同情してくれた。vulnerable Japan (弱く傷つきやすい日本)というイメージ自体が、彼らにとっては新鮮なものなのだ、と私も外国人と話す度に感じた。しかし、その後の原発をめぐる不手際や無策については、「汚染国」、そして世界に汚染水を流した国として、厳しい目を向けて批判している。

 日本では、アフリカに対して手をさしのべなければならない国というイメージだけを持つ者が多いようだが、セイシェルのような国は理想的な発展をとげている。美しい自然を守りながら、人数制限をかけた観光客にも自然を大切にさせて、豊かにクオリティ・オブ・ライフを上げている。(国民は、高等教育や医療に関してもほとんどお金がかからない。)セイシェルの大統領は、原発について意見を求められた時、「津波から復興しようと努力している人々に大きな敬意を払います。しかし、日本の政治家の皆さんは、環境を守ることこそが国民を守ることだということに思い至るべきではないでしょうか?」と答えた。彼らの方が、よっぽど優れて進んだ賢人である。

 日本を資源の少ない国だと見るように育てられてきた君が、海洋資源等の面から日本を見た時、何と豊かな国だろうと見方が変わるに違いない。同じことは、君自身についても言える。自分自身のキャパシティを見くびったり、環境が悪いから仕様が無いとあきらめたりする前に、もっといろいろなことに挑戦し、自分自身の可能性を探っていこう。きっと君には、未開発の素敵な部分がたくさんあるはずだ。その部分は、発掘開発のための小さな勇気なくしては、決して開花はしない。ただ自分をみつめているだけでは、自己発見や自己開発は難しい。あれこれ考える前に少し視点を変えて、今までと違うことにも挑戦してみよう。We have nothing to fear but fear itself. (案ずるよりも産むが易し)時には、自分を捨てて、ただがむしゃらに他人のためにがんばってみたりして・・・、そのうち気が晴れて一回り大きくなっている自分を発見することもある。さあ、つま先を今までとは違った方角へ向けて、最初は小さくても一歩を踏み出そう!
a0149405_15275346.jpg
                                     
                                                        教授 久保田 文

文化学園大学 現代文化学部 国際文化・観光学科のHPはこちら
[PR]
by bwukokusai | 2012-07-03 10:30 | 教員コラム