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文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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紅葉の高尾山

週末、高尾山に登ってきました。現代文化学部での授業の一つである「スポーツ演習B」の種目として新たに取り入れられたトレッキングに飛び入りで同行させていただいたのです。“山ガール”な学生たちと紅葉が見ごろの高尾登山を満喫してきました。
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昨今の登山ブームとあって、登山口に向かう電車も、登山道も本当に多くの人たちで賑わっていて、まるで新宿駅を思わせる混雑振りです。日本人ばかりでなく外国人登山者の姿も目に留まります。実は、高尾山は、いまや日本を代表する観光地の一つなのです。
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というのは2009年にフランスで発行されたMichelin Green Guide Japon(ミシュラン グリーンガイド ジャポン)で富士山や日光などと並んで三ツ星の観光地と評価されたからです。ミシュランガイドというとレストランやホテルを紹介した赤い装丁のもの(レッドガイド)が良く知られていますが、グリーンガイドは、観光地を紹介したガイドブックです。もっとも、グリーンガイドは、主にフランス人に世界各国の観光地を紹介するためのガイドブックであり、フランス語版と英語版しかないので実物を目にしたことのある人は少ないと思います。

三ツ星というのは「わざわざ行く価値のある観光地」という評価です。2009年の発売当初、高尾山が三ツ星を獲得したことは大きな話題となりました。東京に住んでいる人なら小学校の遠足などで一度はいったことがある場所でしょうけれど、それが富士山や日光、奈良、京都などと同等と評価されたのですから。東京の中心部から1時間ほどというアクセスのよさ、植生の豊かさ、登山ルートの豊富なバリエーション、薬王院というスピリチュアルなスポット、晴れた日には富士山のくっきりと見える山頂からの眺望などフランス人の視点からみた日本の魅力が詰まっていたのがその要因でしょう。この日も、お天気に恵まれ、雪を冠した富士山を見ることができました。
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観光地として成長しその価値を高めていくためには、「外からのまなざし」を大切にしていくことが求められます。身近にいる人には気づかない魅力に、外にいる人たちが気づくことがあるからです。高尾山とミシュラングリーンガイドの事例はこの好例と言えるでしょう。

しかしながら、高尾山は、観光地としてブレイクしすぎた感があるのも否めません。標高599mと決して高くない山でありながら、年間登山者数260万人を数え、世界一の登山者数を誇る山となりました。キャパシティを越えた観光客を受け入れることは、長期的には、観光資源としての価値の低下をもたらすというリスクを伴います。高尾山でも繁忙期のトイレ不足、ゴミ問題、登山道の裸地化など登山者の増加とともに大きな課題となっています。高尾山は、観光地としての持続可能性をどう確保していくべきかを考える段階になっているでしょう。

そんな頭でっかちなことを考えながらも、適度なアップダウンのコースに日頃運動不足の体はすっかりリフレッシュできました。登山ブームに乗ってしまいそうな自分がいます・・・。
                                                  助教 栗山 丈弘

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by bwukokusai | 2011-11-29 11:14 | 教員コラム

Seattle Art Museum (SAM)

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    The fourth installation in my series of blogs on tourist spots in Seattle features the Seattle Art Museum (SAM). Even if you are not an avid art fan, the museum offers great photo opportunities for you and your companions. At the entrance of the museum, you will find Jonathan Borofsky’s “Hammering Man”. A huge sculpture measuring 14.6 meters in height, he “hammers” quietly four times per minute from 7 in the morning to 10 at night.
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    Once you enter the museum, you will be amazed to see several cars hanging from the ceiling with brightly lit tubes coming out of them. Symbolizing a series of car explosions, they are the works of the controversial Chinese artist, Cai Guo-Qiang.
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    Huge museums that can take up to a day to cover are too daunting for a novice art lover like me. That is why SAM is perfect. You can take in the permanent as well as the special exhibitions in a couple of hours. Permanent collections feature a wide range of modern, contemporary American and Northwestern art. If you are pressed for time, you can head directly to the special exhibitions and spend an hour or so. The special exhibitions reflect diverse interests, so it is worth visiting the SAM website to see what is going on from time to time. Presentations I have personally enjoyed were those on Andy Warhol and Kurt Cobain, in the fall of 2010. The next major special exhibition features Gauguin and will be shown from February 9 to April 29, 2012. If you happen to be in the Emerald City at this time, this is a must-see. Don’t forget to save your admission ticket. You can get complimentary admission to the Seattle Asian Art Museum in Volunteer Park!

                                                     教授 古屋 則子
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by bwukokusai | 2011-11-22 11:07 | 教員コラム

Memories of Fall and Halloween

It is that time of year when the leaves have changed colors and have begun to fall from the trees. It is, in my opinion, one of the most beautiful times of the year. I always loved the refreshingly cool air of fall, especially after enduring the heat and humidity of a long summer. But some of my best memories of this season come from remembering Halloween, going Trick-or-Treating and carving Jack-o-Lanterns. I still think of those times as a child when I visited neighbors and got a sack full of candy or caramel popcorn. Perhaps, because I enjoyed Halloween so much, my family and I continue to celebrate it here in Japan. My children and I carve pumpkins, decorate the house, and have even gone Trick-or-Treating. I hope that in this way I can share my enjoyment of this season with my children so that they will come to have happy memories of this season as well.
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                                     教授 チャールズ ヒューベンソール

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by bwukokusai | 2011-11-15 11:22 | 教員コラム

語学力より思考力!

10月21日の朝日新聞特派員メモに「英語を強制 おごるなかれ」という記事が載りました。今年のノーベル平和賞を受賞した人権活動家タワックル・カルマンさんの記者会見が国連本部前で行われた時のことです。母国イエメンの人々を励ます意味でアラビア語で話したところ、「英語で話さないと放送できない」とつめよる米放送局の記者たちを見て、この記事を書いた記者が失礼な態度だと言うと、彼らから、「英語は世界共通語だ」と猛反発を受けたというのです。この記者は、米国人記者の「自分たちが世界標準」というおごりを感じると語っていました。

英語が世界共通語となっているのは、今ではどこの国でも学校で習う外国語だからであり、
外国人同士の意志の疎通をするためには、英語が一番「便利」だというだけです。英語が母国語であるだけでリーダー的存在になるのは、明らかに理不尽なことです。

英語関連の職に就いている人々の中でも賛否両論ありますが、「英語を上手に話す者が、常に優位に立ってはならない」という考えがあります。私もその一人です。英語が堪能であると、仕事ができるように見えるのは錯覚です。長年、学生の就職活動に関わり、企業側がTOEIC900点以上の学生を採用しながら、「失敗」したという話を聞きます。英語は堪能でも、結局、海外での営業ができないということです。なぜでしょうか。相手が話の内容に興味を示さないからです。(もちろん、商品が悪かったという可能性もありますが。)会話をする上で言語能力よりも大事なことは、オリジナルな考えを持ち、相手の興味を引くことです。他人とは違う魅力を自分の中に育てることです。

英語教育に携わる人間として乱暴なことを言いますが、日本人がりっぱな英語で話すことは必要ありません。英語ができるから優秀な人間であるとは限らないからです。自分の考えが伝えられる程度の基本的英語力があれば十分です。日本における英語教育は、独創的な思考力があって初めて、英語を使う意味があるという段階に入らないと、本当の意味での優秀な人材を育てられないのではないでしょうか。

                                                  教授 白井 菜穂子

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by bwukokusai | 2011-11-08 04:11 | 教員コラム

Steve Jobs

2011年10月5日、アップル社の共同創業者Steve Jobs氏が亡くなりました。若い皆さんには、iPhone、 iPad、あるいは iPodを世に送り出した人として記憶されるのでしょうが、私にはアップル製品との長い付き合いがありますので、今回ブログで彼のことを取り上げたいと思います。彼の死は2つの理由により私の胸を強く突いたのです。

まず、最初に彼がいなければ私はパソコン(personal computer)に触れていなかったからです。私の学生時代にはパソコンはありませんでした。個人で所有できるような小型で、使いやすい、学生が買えるような安価なコンピュータは存在していませんでした。コンピュータと言えば、研究所や大学が持つ大型で高価な物でした。アップル社が個人でも持てる、操作も簡単なパソコンを販売したのです。Windowsパソコンが出てくる前、使いやすいパソコンと言えばアップル製でした。そういうわけで、私が最初に買ったのはアップル社のマッキントッシュ、略してMacでした。コンピュータのことを何にも知らない私でも、英文科卒でタイプライターのキーボードは早く打てるので、ワープロソフトで書類を打つことにはすぐ慣れました。最初のMacを大事に使った後、数台買い替え、現在はオーストラリアの海の色から名づけられた「ボンダイ・ブルー」のiMacが自宅に置いてあります。iMacは最近殆ど使わないのですが、愛着があり、捨てきれずにいる一品です。ネットワークの関係で、ここ10年以上、仕事はWindowsパソコンで行っています。しかし、アップル社がSteve Jobs氏死去後に出したメッセージの一文、 “The world is immeasurably better because of Steve.” (The Japan Times, October 7, 2011, p.1) にあるように、私の仕事はSteve Jobs氏により大いに助けられました。

もう一つ述べておきたいことは、Steve Jobs氏が私と同年代、日本の学年では同級生にあたるということです。病気のため衰弱していく彼の姿を見ることには辛いものがありました。彼にはまだ沢山やりたいことがあったでしょう。彼の死後メディアで大きく取り上げられた2005年のスタンフォード大学卒業式での彼の演説を見られた方も多いと思います。私は特に以下のところに驚かされました。

When I was 17, I read a quote that went something like: “If you live each day as if it was your last, someday you’ll most certainly be right.” It made an impression on me, and since then, for the past 33 years, I have looked in the mirror every morning and asked myself: “If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?”
(http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html)

彼が17歳の時から「今日が人生最後の日だったら、今日やることはやりたいことなのか」と毎朝自問し続けたことに、ぼんやりと生きてきた私は頭を殴られたような気がしました。あなたはこのメッセージをどのように受け止めますか。
                                                        教授 城 由紀子

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by bwukokusai | 2011-11-01 09:09 | 教員コラム