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文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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シモンズ大学とボストン

文化女子大学現代文化学部では、毎年若干名の学生が、アメリカ合衆国マサチューセッツ州のボストン(Boston)にあるシモンズ大学(Simmons College)に留学しています。私は、シモンズ大学の留学希望者の選考に当初から携わってきましたので、今回はシモンズ大学とシモンズ大学のあるボストンについて少し書かせていただきます。

ボストンはアメリカの北東部にある都市で、マサチューセッツ州の州都です。この都市はアメリカの歴史を語る上でとても重要な場所です。イギリスから北米への植民は1607年ヴァージニア州ジェームズタウンへの105人による入植と、1620年にメイフラワー号に乗ってきたピルグリム・ファーザーと呼ばれる清教徒たち102名によるコッド岬(Cape Cod)のプリマス(Plymouth)への入植をもって始まります。このプリマスはボストン郊外にあります。そして、1630年にはウィンスロップ率いる大規模な清教徒の一団がマサチューセッツ湾から上陸しました。彼らは理想の社会を築くため現代のボストンを中心とする地域を切り開いて町を作り、聖書に基づく厳格な神聖政治を行いました。ここからアメリカ文化を支える主要な思想の一つが発達していきました。また、ボストンはアメリカ独立戦争でも大きな役割を果たし、この時期の史跡の一部はボストン国立歴史公園の一部として保存されています。

ボストンとその周辺地域には100を超える単科・総合大学があり、その中でもアメリカで最も歴史があり有名なハーバード大学がボストンにあります。その他にもマサチューセッツ工科大学、タフツ大学、ボストン大学などボストンやその周辺には全米を代表するような大学が数多くあります。

初期の入植者がイングランドのイースト・アングリアを中心とする地域の出身であったので、17世紀の同地域における語末尾や子音の前の/r/を発音しない話し方が現代のボストン英語の起源となっています。この地域の英語は、日本人にとっては比較的聞き取りやすい英語です。

このように、ボストンはアメリカ建国と深いつながりがあり、また高等教育の中心地でもあります。このボストンに、シモンズ大学があります。シモンズ大学は1899年に創設された歴史のある私立大学です。学部教育は女子のみですが大学院は共学です。しかし、大学院のMBAプログラムは例外で、世界で初の女性を対象にしたMBAプログラムです。
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本学からシモンズ大学への留学は、全学部全学科の現1・2・3年生が対象となっています。留学期間は8月から12月までの1学期間です。留学先の授業料および宿泊費は無料となります。
是非、このような素晴らしい環境で勉学に励んでみてはいかがでしょうか?


                                                   教授 石田 名都子

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by bwukokusai | 2010-09-28 09:29 | 教員コラム

My First Homestay

1975年8月、私は初めて日本から出て、アメリカのシアトル市でホームステイを体験しました。いささか古い話になりますが、お読みくだされば幸いです。

成人式のお祝いも要らない、アルバイトをしてお金もためるからと言って、渋る両親を説き伏せホームステイに申し込みました。当時は成田空港開業前で、混雑してゴミゴミした羽田空港から一晩経つと、整然としてモダンで新しいシアトル・タコマ空港に到着し、別世界に降り立ったと感じました。シアトルは海と湖と緑が印象的なとても綺麗な都市で、見るものすべてに目を見張る3週間を過ごしました。

当時のカラー写真は色あせてしまい鮮明でないのですが、一枚だけお見せします。世界的に有名な飛行機製造会社、ボーイング社の見学に行った時、大きな工場内に、これまたとても大きな「飛躍」という書が掲げてあったのです。どなたが書いたかは聞きませんでしたが、その達筆に、日本から来た私たち学生は驚き、アメリカの企業が漢字を掲げていることに、嬉しさを感じたものでした。
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私は自分のホスト・ファミリーよりも、友人のホスト・ファミリーと仲良しになり、そのホスト・ファミリーの友人である日系アメリカ人ご夫妻と知り合いになりました。その日系アメリカ人のご主人はボーイング社勤務でした。あの「飛躍」という書は、漢字圏から来る訪問者を喜ばすだけでなく、社員も奮い立たせていたのでしょう。

思えば、1975年8月は私にとっても「飛躍」の時でした。英語は中学から習ってはいたけれども、学校英語の範囲内で、ろくにしゃべれず、聞き取れず、シアトルでは毎日冷や汗の連続でした。英語を実際に使うことの重要性にあらためて気づき、帰国後は、英語を使う機会を求めてボランティア活動に応募し、その縁で大学4年の夏から国際交流の仕事のお手伝いを始めるようになりました。シアトルでの「飛躍」は、私の生き方も変えたと思います。

そして、今、文化女子大学のホームステイ・プログラムが偶然にもシアトルで毎年実施されています。シアトルはその後さらに発展し、 Microsoft、 Starbucks、 Safeco Field (Ichiroが活躍するSeattle Marinersの本拠地) という魅力的な見学先も加わっています。シアトルと言えば、常にあの「飛躍」の夏を思い出す私は、学生にホームステイをすすめています。学生の大いなる「飛躍」を期待して。

                                                     教授  城 由紀子
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by bwukokusai | 2010-09-21 08:41 | 教員コラム

初めて訪れた高野山

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                             8月の高野山

今年の夏は記録的な猛暑でしたが、皆さんは夏休みをどのように過ごされましたか。何か新しい体験や発見をしましたでしょうか。夏休みは皆それぞれが、普段なかなかできないことをしてみる良い機会だと思います。

私は、毎年ほとんどアメリカのアリゾナ州で過ごし、古い友人達との交流を楽しみますが、今年の夏は今までに行ったことのない土地を訪ねてみることにしました。世界遺産の「熊野古道」で有名な高野山です。偶然オーストラリアの友人が「高野山に行ってみたい」ということがきっかけで行くことになったのですが、お陰さまで身も心もリフレッシュする機会を得ました。金剛三昧院という世界文化遺産に登録されている宿坊に、3泊4日滞在。初めて朝のお勤めに参加し、精進料理を戴き何ともすがすがしい体験でした。私たちが泊まった宿坊はクーラーがなくても涼しく、夜は窓を開けておくと寒く感じるくらいで、東京のうだるような暑さがうそのようでした。高野山の空気はとても澄んでいて、特に朝の空気は吸うだけで何か身体が浄化され、心が静まり瞑想をした後のような爽快感を覚えました。

朝6時半、我々宿泊者は朝の優しい光が射しお線香の匂いが漂う本堂で、ご住職と6人の僧侶が唱える般若心経を静かに聴き、何か別世界に居るようなひと時を過ごしました。ご住職の説法も、日常我々が行っている何気ない習慣の「真の意味」をお話下さり、煩雑な毎日の生活の中では、めったに気をとめてみないようなことを改めて考えてみることの新鮮さを感じました。

時間の都合上、残念ながら熊野古道には行かれませんでしたが、高野山のとてつもなく背の高い杉を見上げながらゆっくりと歩き、イオンで浄化された新鮮な空気を胸いっぱい吸い、身体の細胞が活性化されていくようでした。ダライラマが「一年に一回は今までに行ったとのない所に行くと良い」という提言をされましたが、自分をまったく新しい環境におくことで、普段の生活の中では感じえないことや、新しい自分を発見したりすることができるように思います。数日でもぜひ機会を見つけ、新しい土地を訪れることをお勧めします。

                                                      教授 坂本 政子

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by bwukokusai | 2010-09-14 10:20 | 教員コラム

知識…知恵…そして、心の師

あなたが何かに迷って悩んでいる時、誰が助けてくれるだろう?友達、家族、先生…

うん、彼らは、とてもいい相談相手になってくれる。でも、心のもやもやが複雑な時は、身近な人でも充分に解ってくれないことがある。そんな時、私は、図書館や書店に行く。ニュースを見ていて、驚きや強い憤りを感じた時、その心の不均衡をもたらした原因の正体をつきとめるのに、ネット検索や新聞の知識だけでは、あまりに表面的だ。その事実に関わる本を読むことは、あなたのとるべき立場や今できることに気付かせてくれる。

そして、人生に漠然と迷いを感じている時、あなたに本当に必要なのは、知識以上に知恵なのだ。では、あなたの心の深い部分を揺さぶり、生き方を変えてくれるような知恵は、どこに求められるだろうか?長く人々に愛され続けてきた古典的名作には、馥郁たる英知の香りが漂っている。アメリカの文学者の中で薦めたいのは、19世紀のナサニエル・ホーソーン、ヘンリー・D.・ソロー、20世紀のソーントン・ワイルダーやジョン・スタインベック。彼らは、人類のために本当に必要な真理を求め、次世代のためにもなることを書きたいと真剣に考えていた作家だ。たとえば、スタインベックは懸命に書き終えた自作が、人々の希望をあまりに奪ってしまう、と考えて、身を切られる思いで、その原稿を火にくべたことがある。彼らの書いたものと、昨今のように、大衆の一時的な興味を満たすために金銭目当てで書かれたものとでは、雲泥の差がある。彼らとの出会いは、生涯の宝となるだろう。

人は、人生において、どれだけ多くの人の心に入りこめるだろうか?本の世界では、出会った人々の心の奥深くまで、いきなり入っていくことができる。その人が何十年もの人生で得てきたことを、一夜にして知ることもできるのだ。

同世代の友達は本当にいいものだけれども、図書館や書店の扉を開ける時、数百年も前の異国の人が、あなたに普遍的な知恵を授けてくれる未知数の可能性にわくわくしないだろうか?小平の図書室でも、古今東西の師や友が、あなたから手を差し伸べてくる瞬間を待っている。深い知識と色あせぬ知恵を、さあ、我がものに!
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                                                   教授 久保田 文

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by bwukokusai | 2010-09-07 06:56 | 教員コラム