文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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2014年 05月 20日 ( 1 )

自分に負荷をかけて英語を磨け!

ゴールデンウィークを利用してスコットランド留学時の指導教授が来日した。日本で働いている娘を訪ねてきたのだが、20数年ぶりに会うことになった。詩人でもあるため、もともと言葉にはウィットがあり、すばらしくうまい表現をする人だったが、会って10分くらい話すと、「君は留学中よりも英語がうまくなったな」と言われた。24時間英語漬けで、夢まで英語で見た現地での英語環境に比べて、そんなはずはあるまいと思ったが、相手はイギリス人。言葉の意味は直球ではない。「君は帰国後も日々の努力を続けたな」という意味だと勝手に解釈した。

私は帰国子女ではない。今ある英語力は日本で勉強した結果である。留学すれば確かにリスニング力やスピーキング力はすぐに身につくが、帰国して日本語だけを話していれば、2週間もたてばすぐに言葉は出てこなくなる。言語とは日々使っていないとすぐに使えなくなる。では、日本のような、日常で英語を全く使わないような環境で会話力を習得するにはどうするか。習字のようにお手本を見てそっくりに真似をすることである。映画やニュース、電車内での英米人の会話などから、「こういう表現があるのか!」と思ったものをすぐにスマホにメモしておく。日本語訳を書いておいて、それをどんどん書き溜めて、自分の辞書を作る。作っただけでは会話力向上には役に立たないので、1日5分でもよいから、スマホの文章を見ながら何度も読み上げ、暗唱できるようになるまで練習する。私は今でもこのようにして毎日20回は暗唱している。英語を母国語とする相手がいなくても、毎日練習を欠かさない、これが英会話を日本で鍛える練習法だと私は信じている。

久しぶりに会った指導教授は奥様とご一緒で、おまけに二人ともがすさまじく雄弁な方々。二人のネイティブから矢継ぎ早に質問を浴びせかけられ、さすがにしどろもどろになった。しかし、二人の早口な英語を集中して聞いていると、自分の脳の中がものすごい速度で回転しているのを感じた。同時に自分の話す英語がどんどん磨かれていくのがわかった。日本人に必要なのは、速い速度の英語を集中して聞き、その英語の速度に必死になってついていき、自分の意見を頭の中で英語で組み立てていく練習ではないだろうか。英語を勉強している学生は、ニュースなどの速い英語をスマホに録音し、電車の中で聞きながら、全部聞き取れなくても「このトピックなら、自分の意見はこうだ」と頭の中で英作文する練習をするとよい。

別れ際に指導教授は、「1年以内にまた日本に来る機会があるだろう。その時は、君のさらなる英語の上達を楽しみにしている」というウィットに富んだ言葉を投げかけた。留学時代から人にプレッシャーをかけることがとても上手だった教授らしい言葉に、再び冷や汗がでた。

教授 白井菜穂子
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by bwukokusai | 2014-05-20 09:00 | 教員コラム