文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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2012年 05月 29日 ( 1 )

わたしが「卒業研究」で考えてみたいこと

 最近、日・韓両国間で、歴史教科書を巡る感情がヒートアップしている。これは、日・韓両国間の大きな問題になっている。韓国で日本の歴史歪曲の問題がマスコミで取り上げられる度に、韓国で生まれ、韓国で教育を受けてきた私は、日本が一方的に歴史を歪曲していると考えていた。しかし、祖母が日本人であり、日本と深い縁がある私にとっては、日本・韓国、両国間の歴史教科書問題は、隣国である日本を理解する上でいつも気になり胸が痛んでいた。そんなことがあったので、ゼミ(国際文化研究Ⅲ)の発表で日韓の歴史教育の問題を取り上げてみた。

 その話を聞いた先生が、東京都多摩教育センターを紹介してくれた。そこでは、無料でほとんとすべての(小・中・高の)教科書を見ることができるのだ。日本で一般的に使われている歴史の教科書を探し、じっくりと見てみた。それぞれの教科書を検討していくうちに、私は、韓国での日本の歴史教科書の歪曲を巡る報道や、幼い頃の歴史を教えて下さった先生たちの顔を思い浮かべていた。

 “あれ?...日本の教科書は歪曲されていると確かに先生たちから聞いていたが、どこに書いてあるのか?”
 私は驚いた! いくら探しても、歪曲されている部分は見つけられなかったのだ。今までの自分が凄く恥ずかしくなった。勿論、日・韓両国間に起きたすべての事件が説明されているわけではないが、大方の主要事件に関してはきちんと書かれていた。この事実は、幼い頃から今まで韓国で教育を受けてきた私にとっては、とても大きなショックであった。

 だからといって、韓国の歴史教育が誤っているともいえない。―般的に使用されている日本の歴史教科書は問題がないとしても、ほんの一部で、偏向した教科書が使用されているようでもある。
 しかし、そのような事実に関しては、韓国の歴史の授業では言われない。そこで大
きな誤解が生じる。授業を受ける生徒たちは、最終的に、日本で作られている歴史教科書には多くの歪曲があると考えてしまう。それは、隣国であり経済的にも重要なパートナーである日本を理解する上で大きな問題を生じさせる原因になるだろう。
 残念ながら、韓国におけるほとんどの歴史の授業では、日本のどのような教科書で、どのようなことが教えられているか等の詳しいことは触れられていない。

 そこで、卒業研究では、日本で用いられている歴史教科書の記述を具体的に検討していきたいと思っている。そして、問題の記述があるとしたら、それはどの教科書のどの部分であり、その教科書は日本全体の中のどれくらいの学校で教科書として使われているのか等々の点について、できるだけ詳しく調べてみたいと思っている。

 歪曲を叫ぶ前に、どこがどのように歪曲されているのか(―歪曲されていると仮定してだが―)がより詳しく扱われるべきだと思う。これは、両国相互間において、歴史を正しく知り、理解を深める近道だと自分は思う。


                                                                                    国際文化コース4年 玄 昭熙

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by bwukokusai | 2012-05-29 10:31 | 学生コラム