文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

bwukokusai.exblog.jp
ブログトップ

2012年 05月 22日 ( 2 )

今回は 国際文化研究科 馬 佳さんのコラムです

今週は、国際文化研究科 修士2年 馬 佳さんがコラムを寄稿してくれました。
タイトルは「『バトルシップ』を観て」です。 
たいへん面白いコラムですので、ぜひ読んでみてください。

これからも、学生によるコラムを載せていきます。


文化学園大学 現代文化学部 国際文化・観光学科のHPはこちら
[PR]
by bwukokusai | 2012-05-22 14:24 | 教員コラム

『バトルシップ』を観て

私は、大学院で日米関係について勉強しています。先週、公開されたばかりの『バトルシップ』という映画を観に行きました。ユニバーサル映画100周年の記念作品として、製作にかなりお金をかけた映画だそうですが、私は日米同盟を暗示しているような描き方に興味をもちました。

映画のストーリーを簡単に紹介します。ハワイ沖で大規模な軍事演習(「リムパック」という実名が出てきます!)を行っていたアメリカを中心とした世界各国の護衛艦隊の前に、突如として正体不明のエイリアンが出現し、侵略を始めます。演習に参加していたアメリカ海軍の新人将校アレックス(テイラー・キッチュ)や、アレックスがライバル心を抱いている海上自衛隊の艦長永田(浅野忠信)らは、弱点も分からない謎の侵略者と戦うというものです。典型的なアメリカのSF映画ですね。

ニュースが流れるシーンで、一瞬ですがオバマ大統領が登場したのには驚きましたが、それ以上に気になったのは、最後まで戦ったのが、アメリカ一国の軍隊でも演習に参加した複数国の連合軍でもなく、日米両国の軍隊だったことです。しかも、舞台はかつて日米が敵として戦った真珠湾(ハワイ)です。日米の強い関係を示そうとしている映画だと思いませんか? でも、現実の日米同盟の力関係とは違って、主役級の二人の立場は永田艦長の方がかなり格上です。普天間問題などで行き詰まった感があるこの頃の日米関係を考えると、この映画が単なる娯楽映画とは思えなくなりました。
a0149405_14142610.jpg

もう一つ気になったのは、「正体不明のエイリアン」は一体何を(誰を)指しているのかということです。第二次大戦中や冷戦時におけるアメリカの敵は、明確な存在感をもっていましたが、9.11(2001年の同時多発テロ)以降の敵(テロリスト)は、正体不明の存在と映るのでしょうか。

いろいろと考えさせられる映画でした。

*『バトルシップ』について
 原題: Battleship
 監督: ピーター・バーグ
 上映時間: 130分
                                                                                 
                                             国際文化研究科 修士2年 馬 佳

文化学園大学 現代文化学部 国際文化・観光学科のHPはこちら
[PR]
by bwukokusai | 2012-05-22 14:16 | 学生コラム