文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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2012年 03月 13日 ( 1 )

3.11 卒業式

 3月11日は文化学園大学の卒業式でした。文化女子大学から文化学園大学に校名変更してから初めての卒業式となりました。卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 今年度の卒業生をお祝いするとともに、昨年3月11日に卒業した平成22年度の卒業生に思いをはせています。昨年3月11日は東日本大震災の日でした。卒業生クラスを担任していました私は、新都心キャンパス大ホールでの卒業式を終え、卒業証書を配り、ビルの20階での記念撮影後、6階の教室に降りてきてクラス集会をしていました。そんな時、2時46分に地震が起きました。これまで体験したことのない大きな揺れに、「関東大震災?」と不安に思いながら、教室のドアが閉まらないよう押さえていました。地震に慣れている日本人学生はとっさに机の下にもぐりましたが、ほとんどが袴姿ゆえ、パンツスーツの私とは違い苦しかったことと思います。地震をあまり体験したことのない留学生の中には泣き出す学生もいて、不安感を拭い去るためにも「大丈夫よ!」と言わざるをえない状況でした。結局、その日は交通機関がストップしたため、多くの卒業生とともに卒業式を行った大ホールに泊まりました。

 大学からの旅立ちの日があんなに揺れて・・・昨年度の卒業生は人生の晴れの舞台で大変な思いをしました。卒業式翌日の卒業パーティが中止になりましたので、卒業生とゆっくり話す時間もなく、心残りとなっています。ただでさえ社会に出ることは厳しいことですが、卒業生は地震後の日本のさらに厳しい現実に直面しているでしょう。しかし、地震や原発事故による未曾有の被害を目にしたからには、学生気分も吹っ飛んで、卒業生がひとりひとりの持ち場で頑張っているはずと私は思います。

 2月のある一日、東京青山のカナダ大使館高円宮記念ギャラリーにてカナダ人アーティストによるグループ展「再生:3.11後の日本に捧げるアート(Rebirth: Reflections for Japan Post 3/11)」を見てきました(3月16日まで開催)。アートを通じて日本人を勇気づけたいと考えた日本在住カナダ人アーティストの呼びかけにより集められた22名の「日本への思いを表現したアート作品」の展示です。寒い日でしたが、心がほっこり暖かくなりました。3.11の大震災には、カナダだけでなく世界中から祈りと支援が届けられました。本年2月6日付けの外務省資料によれば、163の国・地域が日本への支援意図を表明し、126の国・地域・機関が物資・寄付金を送ってきました(総額約175億円以上、民間団体や個人からの支援は含まず)。日本は独りぼっちではないことの表れです。
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 昨年度の卒業生も今年度の卒業生も独りぼっちではありません。教員一同、皆さんの今後のご活躍を願っています。
                                                  教授 城 由紀子
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by bwukokusai | 2012-03-13 15:05 | 教員コラム