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文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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将来の仕事の見つけ方

25年間の会社勤めの中で、採用のお手伝いも10年ほどしていました。航空会社の仕事、特にCAやパイロットといった職種は、非常に幼い時期から憧れのようなものがあり、「なりたいと思ったのは小学生の時です」と話す受験者も多かったように思います。しかし、仕事を決める過程として、これらは特殊なケースではないでしょうか。多くの場合、就活が現実味を帯びる大学3年の頃、何になるか考えるのだと思います。では、小さいころから憧れた職業がない場合、どうやって「自分の仕事」を決めたらよいのでしょう。

ちなみに、あなたは仕事に何を求めますか。「雇われるのは嫌だ、独立する」、「いやいや、やっぱりお金でしょ」、それとも「自由な時間」でしょうか。米国の組織心理学者であるE.シャインは、自らのキャリアを選択する時にどうしても犠牲にしたくない価値観をキャリアアンカーとしていくつかに分類しています。代表的なものとして、専門的な知識・技能の習得、社会の役に立つ奉仕・貢献、失業の心配のない安定性、家庭も大切にするワークライフバランスなどを挙げていますが、これらの価値観は周囲が変化しても自分の中では不動のものだそうです。あなたが一番大切にしている価値観は何でしょう。そんなの決められないという方は、どれが無いのが一番我慢できないのか想像してみるのはどうでしょうか。例えば、「決まった時間に帰宅でき残業はないが、明らかに友達より収入が少ない」のと、「友人より収入は1.5倍くらいあるが、ほぼ毎日深夜帰宅で、友人と会うなんてムリムリ」なのと、「感謝される毎日だが、収入も自由時間も明らかに他人より少ない」のは、どれがイヤですか。ちょっと極端な選択を考えてみるのが分かりやすいでしょう。そうしていくうちに「私って意外と$$な人だった!」とか、「他人からの感謝を燃料にして生きてたんだ!」とか、自分が見えてきます。これが、就活の「自己分析」の始まりです。

自分が大切にしているもの(あるいはどうしても嫌なものでもOK)がなんとなく見えてきたら、それに当てはまりそうな業界を探します。業界が同じでも、労働条件や社風は結構異なりますので、会社ごとに調べます。一番良いのは、実際にその会社に勤めている人に会うことではないでしょうか。誰も知らないって?学校関係やバイト先、友人知人のネットワークをフルに使って、つてを探しましょう。これが「業界研究」「会社研究」です。

「やりたい仕事が見つからない」、「自分が何に向いてるのかわからない」といった相談を受けることがありますが、多くの場合「自己分析」をしないまま、一気にエントリーシートの出し先を絞ろうとしているような気がします。

最後に一つ。あなたが友達よりちょっと上手くできることは何ですか?Toeic850点以上とか社労士の資格があるとかじゃなくてもいいのです。思ってから行動に移すのが早いとか、料理に詳しいとか、無茶苦茶辛抱強いとか。それがあなたの強み、売りかもしれません。それを活かせる業界はありませんか?

准教授 小川祐一
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by bwukokusai | 2014-06-10 10:00 | 教員コラム