文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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ギネスブック(Guinness Book)

テレビや新聞などの報道で、よくギネスブックの名前を耳にする。最近では、日本のフィギュア界を代表する浅田真央選手と羽生結弦選手の今季の試合のプログラムでの得点が世界歴代最高を更新し『ギネス世界記録』に認定されたという報道があった。今回はこの『ギネス世界記録』について触れてみたい。

『ギネス世界記録』または『ギネス・ワールド・レコーズ』は、世界一の記録を収録している本であり、ある基準に従い世界一を認定する組織でもある。日本では長く『ギネスブック』として親しまれていたが、2002年度版から『ギネス世界記録』に変更された。現在100以上の国々で37の言語で出版されており、毎年新しい本が世界中で約350万部販売されているという。これまで累計一億冊以上の販売数の記録があり、世界一のベストセラー(現在著作権のある書籍)として自ら『ギネス世界記録』に認定されているという。あらゆる分野の世界記録と人間のもち得る力の可能性が列挙されており、百科事典的な役割も『ギネス世界記録』は果たしている。また、笑いを誘うような挑戦の記録まで網羅しており、もしかしたら自分にもできるかも知れないと思わせてくれる身近な記録も中には見つけることができる。そういった点が人々を惹きつけているのかもしれない。

この『ギネス世界記録』の発売元はギネス・ワールド・レコード社だが、実は世界的に有名なギネスビールと密接な関係がある。1951年アイルランドのギネスビールメーカーのギネス社社長のサー・ヒュー・ビーバーが狩猟に出かけた際、仲間たちとの間で、「狩りの獲物の中で世界一速く飛べる鳥はヨーロッパムナグロかライチョウか?」という議論になった。だが誰もその問いに答えることができなかったし、その後もこの疑問は解明されなかった。このような疑問に答えてくれる本があればきっと評判になるとビーバーは考えた。そこで彼はロンドンで情報調査会社を経営していたマクワーター兄弟に調査と出版を依頼した。そして1955年に『ギネス世界記録』の前身である『ザ・ギネス・ブック・オブ・レコード』が日の目をみた。それ以来、このギネス・ワールド・レコード社はギネス社の関連会社であったが、2008年にカナダの実業家が所有するグループ会社に買収された。

『ギネス世界記録』の誕生秘話も興味深いが、このギネスブックを通して「世界における最大、最小、最速、最高」等を知ることは、人間の可能性や世界の多様性を知る良いきっかけでもある。


教授   石田 名都子
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by bwukokusai | 2014-04-22 10:00 | 教員コラム