文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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水をとおして地球の歴史を探る 2013

 以前にこの欄で紹介したコラボレーション科目「水をとおして地球の歴史を探る」の、今年の授業を残暑厳しい9月中旬に行いました。その様子を、観察会を中心にご紹介します(前回の記事:水をとおして地球の歴史を探る)。

 この科目は3日間の日程で、午前は小平キャンパスでの講義、午後は周辺の水に関係が深い庭園や遺跡を歩いて見学するというもので、座学と観察会の組み合わせでした。
 講義は、この科目の主なテーマである水、それに武蔵野の歴史と地形、地震・津波・火山など、そして、これらを理解するのに欠かせない地球科学の基本的な内容で構成しました。
 この科目は今年で3年目になります。前回まで観察会は2日間でしたが、今年は3日とも観察会を行いました。観察場所は、初日は日立製作所中央研究所庭園と都立殿ヶ谷戸庭園、2日目はお鷹の道、真姿の池、国分寺市武蔵国分寺跡資料館、東山道武蔵道遺跡、3日目は玉川上水、小平市鈴木遺跡資料館と小平市立鈴木小学校古代の泉でした。2日目が今年追加したコースです。
 観察に当たっては、日立製作所中央研究所庭園、武蔵国分寺跡資料館、鈴木遺跡資料館、鈴木小学校では関係機関にご協力をお願いして、専門家の方に詳しくご説明を頂きました。参加した学生からは「参加してとても良かった」「実際にその場に行って学ぶことはとても大切だと思います」などの感想が寄せられ、好評でした。事前に解説してから、実際にその場で説明を聞きながら観察する方法は、学習効果が高いと感じました。
 9月中旬でしたので最盛期ほどではなかったですが、連日30度を超える猛暑の中、受講生は熱中症になることもなく、良く歩いてくれました。歩道の暑いアスファルトの照り返しの中を通ったので、日立製作所中央研究所庭園の森の中の湧水の冷たさは感動ものでした。武蔵国分寺跡遺跡では、「授業で習った事柄や歴史上の人物がとても身近な存在であったことに驚いた」、鈴木遺跡資料館では、「石器を削った者の利き腕、削るときに座っていた位置、失敗した石器を捨てる場所などあらゆることがわかるという説明を聞いているだけでもとても面白かった」、などの感想がありました。ただ、うっそうと繁った森には、今年は特に多くの蚊がいて見学者を格好の餌食と攻撃してきたのには、閉口しました。熱中症には気を付けていたのですが、蚊の対策は来年の反省材料です。
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 受講した学生にとって日頃の授業とはかけ離れた内容でしたが、実際に歩くことが土地を知る近道だと感じてくれました。また、自分の命を守るためにも、自然への理解が欠かせないことも理解してくれました。重大な自然災害に際しては、とっさの判断を一人でしなければならない場合があります。自然を知ることは、危険を回避する知識を得ることにつながります。この科目が、その一助になることを願っています。

教授 瀬島健二郎
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by bwukokusai | 2013-10-08 09:00 | 教員コラム