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文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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手こずるイギリス英語のリスニング(その2)

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 イギリス英語の聞き取りについて、第二弾のコラムになりますが(第一弾はこちら 2012年12月4日)、今回はイギリス英語の発音で第二の難関、「語尾が消える」をご紹介します。
 イギリス英語の特徴として、イントネーションが激しく、アクセントが強く、という影響からか、単語の語尾がほとんど聞こえないという現象が生まれます。例えば、よく聞く言葉として、a cup of tea (一杯のお茶)というのがありますが、これが発音されると「カポティ」と聞こえます。最初に聞いた時は、アメリカの小説家トルーマン・カポーティー(注)のことかと思ったくらいです。他に、butは「バッ」、付加疑問文のcan I?(~できるでしょ?)は「カナ」、will you?(~してくれる?)は「ウリャ」、isn’t it?(~じゃない?)は「イニ」と聞こえます。他にも様々な語尾の脱落はありますが、こればかりは、聞き慣れるより他に方法はないでしょう。イギリスに留学したい学生が聞き取りの練習をするとすれば、ポッドキャスト等で庶民的イギリス人の話を山ほど聞くしかないですが、テキストがなければ何を言っているかわかりません。イギリス映画のDVDの英語字幕を見ながら聞く練習もできますが、俳優は比較的きれいな英語を話す訓練をしているため、参考になりません。いずれにしてもイギリス英語の聞き取り練習は簡単ではありません。
 イギリス英語の聞き取りをさらに難しくしている要素に、イギリス人の話し方そのものが挙げられます。全般的にアメリカ人と比べると、イギリス人は恐ろしく早口で、つっかえつっかえ話します。例えば、I’m coming tomorrow, but . . . but . . . but, is it OK? の途中にあるbutは「バババッ」としか聞こえません。気のせいかもしれませんが、わざとやっているようにも感じられます。つっかえながら話すほうが、相手に好印象(誠実に感じられる?)を与えると思っているようです。外国人にとっては余計な気遣いと言わざるをえません。
 日本人学生がイギリス留学をして苦労するのは、一生懸命英語を勉強していっても、相手の言うことが聞き取れない上に、アメリカ英語の発音をすると知らん顔をされる、というひどい目に合うからです。イギリス留学を希望する学生は、少々のことにはへこたれず、ひたすらイギリス英語の発音を身につけ、早くイギリス社会に受け入れられるよう努力しなければなりません。


注:有名なアメリカ映画「ティファニーで朝食を」の原作者

参考:
ポッドキャスト: BBC WORLD SERVICE The English We Speak(6分間イギリス英語会話)などの比較的わかりやすい英会話からニュースまで、多様な番組が聞けます。ちなみに、「ポッドキャスト」はアメリカ英語の発音で、イギリスでは「ポッドカースト」と発音します。
BBC RADIO 様々なイギリス英語が聞けます。BBC Radio 4 Todayなど多くの番組が収録されていて、ノーマルスピードのイギリス英語を聞く練習になります。

DVD: Lie to me アメリカのテレビドラマですが、主演のTim Rothがロンドン特有の英語で話しています。語尾脱落などイギリス英語の聞き取り練習にはなりますが、かなり難しいでしょう。英語字幕を見ながら勉強してください。
                                                  教授 白井菜穂子
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by bwukokusai | 2013-04-30 10:00 | 教員コラム