文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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イギリス英語に挑戦!

まもなくロンドン・オリンピックが開催されます。ヨーロッパ経済の不調の時に、よく開催できたものだと驚きですが、さすがはイギリス人、弱味は決して見せない誇り高さを感じさせてくれます。

日本の学生さんたちには、この機会にぜひイギリス英語の聞き取りに挑戦して頂きたいと思います。日頃アメリカ英語の教育を受けていると、イギリス英語は、それはもう別の言語に聞こえることでしょう。まず発音が違い、イントネーションが違い、ちょっとした簡単な言葉でも違う単語を使います。(例えば、アメリカ英語でフライドポテトはFrench friesですが、イギリス英語ではchipsです。)また、社会階級によっても話し方が違い、地方の方言も加わるので、一人一人が違う発音をしているように感じます。

私は、スコットランド滞在中にこのようなイギリス英語の複雑さに悩まされました。ロンドンのキングス・クロス駅(ハリー・ポッターで有名な駅)でスコットランドのLeuchars駅まで切符を買うときには、かなりな苦労をしました。窓口の人がイングランド出身ならルーカースと発音しなければ通じません。しかし別の駅員さんはルーチャースと言っていました。そしてスコットランド出身者ならルーハースです。一つの地名に3種類も発音があり、それぞれが勝手に使うなど日本では考えられません。おかげでスコットランドに帰る度に、キングス・クロス駅では私の後ろに長蛇の列でした。
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オリンピック開催となると、ニュースでも頻繁にイギリス英語が聞けるようになるでしょうから、様々な独特の発音が楽しめます。比較的分かりやすいとされるRP(Received Pronunciation)(注1)は社会的地位の高い高度な教育を受けた人たちの発音が母体となっています。しかし、純粋なRPは国民の数パーセントにすぎないので、実際に出会うことはごくまれです。RPの代表はチャールズ皇太子ですから、ニュースで登場する時に注意して聞いてみてください。ロンドン子のインタビューがあれば、ロンドン東部下町に特有のコックニーが聞けるでしょう。(注2)これは慣れなければ理解不能です。私がお勧めする完璧なイギリス英語のお手本は、エリザベス女王です。くせのない、滑舌の良い発音で、女王のスピーチの時にはぜひ録画して発音練習してみてください。(注3)

注1:RPは中世の時代に宮廷人・上流階級の人々の発音から発し、各地の方言が入らないのでわかりやすく、現在では英国BBC放送のキャスターが似たような発音をしています。
注2:コックニーの代表的な特徴は、eiをaiと発音するためpaper「ペイパー」が「パイパー」になり、aiがoiとなるのでlight「ライト」が「ロイト」に聞こえます。また、語頭のhが発音されないため、whenは「ウェン」と聞こえます。
注3:チャールズ皇太子はRPの特徴として口をあまり開けないで発音する音が多く、それを強調しているところがあります。一方、エリザベス女王はチャールズ皇太子のようなあいまいな発音が少なく、上流階級らしいくせがないため、矯正されたスピーチ向けの発音です。

                                                                                      教授  白井 菜穂子

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by bwukokusai | 2012-07-24 10:30 | 国際文化学科の紹介