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文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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Canadian English

 今年の小平キャンパス・コミュニティーオープンカレッジでは、観光英語の講座を担当しました。6月の土曜日に2回にわたり、英語でカナダを旅する場合に役に立ちそうなことをお話ししました。今回のブログではこの講座でお話ししたカナダの英語について書いてみたいと思います。
 カナダには2つの公用語があるというのは良く知られているようです。しかし、カナダに留学した私が英・仏2つの言語に熟達して帰国したわけではないように、2つの言語はあくまで連邦政府の公用語であり、連邦二言語主義(Federal Bilingualism)なのです。連邦政府の仕事は、見事にというか、律儀に英・仏併用が守られており、例えばカナダ製の商品には英・仏表示がされています。州(カナダではprovinceと言う)レベルでは、それぞれの住民に応じて言語選択がなされており、州単一言語主義(Provincial Unilingualism)が主流です。それゆえ、元々フランス植民地として建設されたケベック州では仏語主義が徹底しており、仏語以外の看板には規制がかけられています。私が暮らしたカナダ西海岸では普段の生活で仏語を耳にすることはなく、2言語の国という実感はありませんでした。
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 加えて、現在のカナダでは世界の殆どの国から移民が来ています。大都市圏では、カナダ生まれでない移民の割合が高く、家庭の言語が英・仏公用語以外という人も多いのです。英語をマスターしようと努力している仏語系カナダ人もいますし、その反対に仏語に取り組んでいる英語系カナダ人もいます(連邦レベルの上級職を目指すには英・仏両公用語が必要なため)。小学校レベルからのFrench immersion school/English immersion school(仏語に浸す学校/英語に浸す学校)はカナダで発達してきました。英・仏どちらもが母語でなく、英語あるいは仏語習得に頑張っている移民が沢山います。言語で努力している人の割合が、私の体験ではアメリカよりも多く、英語に対する寛容さを感じるのです。
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 このような言語環境を踏まえた上で、カナダでは自信を持って自分の「英語」を発信して欲しいとお話ししました。カナダは1つの国ですが、2つの公用語、多くの文化・言語を持つ国です。カナダに行かれましたら、是非あなたの「英語」で楽しんでいただきたいものです。

                                                       教授  城 由紀子

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by bwukokusai | 2012-07-17 10:29 | 教員コラム