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文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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春を待つ

 2月3日は節分、4日は立春でした。皆さんはいかが過ごされたでしょうか。
 私は例年、節分には窓やドアを開けて、豆をまきます。マンション住まいなので、大きな声は出しませんが、一応「鬼は外、福は内」と言いながらです。年の数だけ豆を食べることは随分前にやめてしまいましたが、豆も少しいただきます。皆さんもこのようなことをしていらっしゃるでしょうか。
鬼を追い払う目的で鰯の頭をヒイラギに刺したものを玄関近くに飾るという風習はご存じでしょうか。婚家でヒイラギに鰯の頭を突き刺したものが外玄関そばの柱に打ち付けられているのを初めて見たときには、本当にこういう風習が実践されているのだと驚き、さすが小江戸川越だと感心した覚えがあります。近頃スーパーにヒイラギが置かれていますので、案外この風習も広範囲に行われているのかもしれませんね。
 立春には「立春大吉」と書いた札を貼るという習慣もあるということです。和紙に墨で左右対称になるように文字を書いて玄関に貼っておくと魔よけの効果があるそうです。

 立春は二十四節気の第一です。旧暦を使用していたころ、暦の日付と実際の季節がずれてくるため、二十四節気を季節の目安としました。二十四節気では、冬至・春分・夏至・秋分の中間点をそれぞれ立春・立夏・立秋・立冬と定め、季節の始めとしたのです。節分も元来それぞれの季節の前の日を指す言葉でしたが、春を待つ気持ちが立春の前の節分を特別のものとし、新しい春を改まった気持ちで迎えたいという思いから節分に鬼を祓う行事をするようになったのでしょう。節分の夜にとろろ汁を食する地域もあるそうですが、これも鬼を祓う意味合いがあるということです。

 春に対する思いは国によって様々です。以前、世界青年の船にアドバイザーの一人として同行したことがあります。110名の日本人青年と12か国からの青年140名が乗船していました。船上活動の中に、それぞれの国を紹介するNational Presentation Dayがあり、スウェーデンの青年たちは聖ルチア祭の再現をしました。会場を暗くして、その中をろうそくの冠をかぶった女性を先頭に白い服の青年たちが歩いてきます。光の祭りということでしたが、その厳粛な行列から光を待つ祈りが伝わってきました。以前は冬至に行われていた祭りだそうです。夏の白夜と異なり、午後3時ごろには暗くなってしまうような長く暗いスウェーデンの冬の日々。光を待つ気持ちはひとしおなのでしょう。余談ですが、セイシェル、ケニヤ、ヨルダン、オマーンなど暑い地域を航行していたのですが、他国の青年たちが甲板では日影を探していたのに対し、スウェーデン青年が強い日差しの中で白い肢体をさらしていたのが印象に残っています。
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 4月ごろに行われるイースター(復活祭)はキリスト教のイベントですが、これももともとは春の訪れを祝う祭りだったということです。色のついたイースターエッグやイースターバニー(うさぎ)は再生と多産の象徴です。冬が終わり、草木が再び芽吹く喜びを表しているとされています。
それでは、常春や常夏の国ではどうなのでしょうか。春ではないのかもしれませんが、それぞれの文化に人々が待ちわびる時期があることだろうと思います。調べてみたいですね。

 さて、ここ何年か私にとっては蕗の薹(ふきのとう)が春の使者です。キャンパスから国分寺駅へと歩く道筋に蕗の薹がたくさん芽吹くお庭があるのです。もうそろそろかなと思って覗き込み、可愛い丸いものを見つけることができるととても幸せな気持ちになります。

 小平に幸来る兆し蕗の薹  眞理子

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日本海側では記録的な豪雪に見舞われているとニュースが流れています。ことさらに暖かい春の到来が待たれます。                           

                                                  教授 齊藤 眞理子
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by bwukokusai | 2012-02-07 18:34 | ニュース&トピックス