文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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北鎌倉を散策する

先日、鎌倉に住む大学の先輩に誘われて、鎌倉のお寺を散策しました。「無伴奏ヴァイオリンリサイタルin建長寺」(下右写真)というイベントが夕方に建長寺で催され、それを鑑賞する前に北鎌倉駅から建長寺までのお寺巡りをしました。

鎌倉は大昔に修学旅行で訪れた時以来で、その時の記憶と言えば鎌倉の大仏ぐらいです。修学旅行ですからいろいろな場所を訪れているはずですが、大仏様以外は全く記憶にありません。今回、本当に久しぶりに鎌倉を訪れ、その素晴らしさを再発見することができました。よくご存じの方も多いでしょうが、身近な観光地・古都鎌倉の散策のご紹介です。

北鎌倉には、横須賀線直通の湘南新宿ラインを利用して、新宿からは一時間足らずで到着です。朝10時半ごろに北鎌倉駅に到着し、鎌倉街道沿いの鎌倉五山(注)のうちの3つ、すなわち、第二位の円覚寺、第四位の浄智寺、そして第一位の建長寺に加えて、その途中にある東慶寺と長寿寺の合計5つのお寺を午後2時ごろまで散策しました。
(下図参照)
(注)鎌倉五山とは建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺の5つの寺をいいます。
中国南宋の五山十刹制度にならい、北条氏が鎌倉の臨済宗の禅寺の寺格を表す五山制度を導入し、足利義満のときに確定したと言われています。
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最初に訪れた円覚寺は五山第二位の寺格をもち、モンゴルが日本に攻め入ってきたときに戦って死んだ兵士たちのために建てられたということです。神秘的な雰囲気が漂うお寺です。東慶寺は明治時代まで男子禁制の尼寺であり、縁切り寺・駆け込み寺として知られていました。裏庭のうっそうと茂る木立の中に苔むした多数のお墓があり、そのなかに、西田幾太郎、鈴木大拙、高見順、小林秀雄ら多くの著名文化人のお墓が点在しています。浄智寺はひっそりとした落ち着いた佇まいを見せ、また、長寿寺は足利尊氏が創建し、遺髪を埋葬したと言われる質素なお墓があります。途中で昼食をとり、午後2時頃、鎌倉五山第一位の建長寺に到着です。

建長寺は建長5年(1253年)鎌倉幕府五代執権北条時頼が建立した我が国最初の禅寺です。堂々とした三門(山門)があり、また、唐門は、芝増上寺の徳川二代将軍秀忠夫人(崇源院)(NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の「江」で有名)の御霊屋にあったものが移築されたといわれています。この唐門の奥に方丈があります。方丈といっても300人ほどもはいる横長の部屋です。建長寺の方丈は、11月の宝物風入や各種儀式、コンサートなどの催しなどに使用されています。ここで、今回のコンサートも開かれました。石田泰尚さんの無伴奏バイオリンによるバッハなどの西洋音楽を仏間で鑑賞するという貴重かつ不思議な体験をしました。ちなみに、昼食はお寺巡りの途中で、名物のけんちん汁をいただきましたが、これは建長寺発祥の料理で、もともとは「建長汁」とかいて「けんちん汁」と読むという説もあるようです。
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コンサートの後は、鶴岡八幡宮を通り抜け、すっかり夕闇に包まれ賑わう鎌倉小町通りのお店にて夕食をとり、夜も更けて鎌倉駅にたどり着きました。観光への震災の影響は徐々に薄れつつありますが、まだ北鎌倉には外国からの訪問者が少ないと感じながら歩いた、16,000歩ほどの散策でした。古都の歴史とロマンを肌で感じる非日常の一日で、心身ともに大変リフレッシュすることができました。
                                                     教授 高橋 哲夫

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by bwukokusai | 2011-12-20 19:31 | 教員コラム