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文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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緑のカーテン

この夏は節電意識が高まっています。日本人は水や空気と同じような感覚で電気も不自由なく使える生活に慣れきっていました。ここにきて、不必要な電気は使わないという節電習慣が誰の心にも芽生えてきたようです。一般の家庭では本来は「節電」というよりもピーク時の電力を分散させるのが大事だったはずなのですが、いつの間にか電力全体の消費を抑えるため、あらゆる機会を捉えて電気を節約するということになってきたようです。

私も去年までは夏の暑さに対抗して文明の利器・エアコンを最大限利用して過ごしていたのですが、今年の夏は自然の力を借りて少しでも部屋の温度を下げようと、初めてゴーヤをベランダで育ててみることにしました。いわゆる「緑のカーテン」です。これが思いのほかうまくいきましたので、ご紹介することにします。
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「緑のカーテン」の材料としては、ゴーヤのほかに、キュウリやアサガオ、ヘチマ、ヒョウタンなどたくさんありますが、数年前からゴーヤを育てている友人から、ゴーヤがいろいろな面で一番と聞いて選択しました。

確かにゴーヤは、ほかの植物に比べると、葉が密に茂り太陽の光を遮断して断熱効果が高いだけでなく、葉面からの蒸散効果(気化熱)も多くあるらしく、見た眼にも涼しく、育成が簡単で、実がたくさん生る(生産性が高い)といいことばかりのようです。さらに病害虫に強いというのが、ゴーヤの優れた特性でしょう。
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やはり人気が高いらしく、売り切れ寸前の苗を4本買い、支柱とネットを組み立てて、毎日水をやりながら成長を待ちました。最初は30センチ足らずの小さな苗が本当に育って一面に茂っていくのか半信半疑でした。それが、水とほんのわずかの肥料のみで6月の日差しと暑さを受けてすくすく育ち、7月に入ると、あっという間に縦に2メートルほど伸び、横にも枝を広げてツルをネットに絡ませながら葉が生い茂りました。

最初は小さな黄色い花(雄花・上写真左)がきれいに咲き、次に、根本が膨らんで少し緑がかった花(雌花・上写真中)が咲きます。自然の営みは不思議なもので、やがてどこからか虫がやってきて、雌しべが受粉します。すると、数日で大きくゴーヤの実が成長します。20センチほどになれば食べごろです。ここにある写真はいずれも7月末から8月の初めに撮ったものです。

採りたてのゴーヤは新鮮でしゃきしゃきとして歯ごたえがあり、適度な苦みがあっていかにも体によさそうな自然の恵みです。少し湯がいて鰹節と醤油をかけて食べれば暑さも吹き飛ぶというものです。

ゴーヤの緑が眼を休めてくれるとともに、精神的にも気分を穏やかにしてくれます。また、「緑のカーテン」を吹き抜ける爽やかな風が暑さをやわらげます。今年の夏は電力不足のおかげで、4本の小さな苗から、改めて植物の偉大さ、自然の素晴らしさを知ることができました。
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                                       教授 高橋 哲夫
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by bwukokusai | 2011-08-16 21:28 | 教員コラム