文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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子どもに好かれる10カ条-公共図書館の現場からの思い出-

『週刊読書人』7月22日号を見ていましたら、村上春樹氏のエッセイ集『おおきなかぶ、むずかしいアボカド- 村上ラヂオ2』(マガジンハウス)の広告が目に入りました。キャッチコピーにつられて早速購入。村上氏がエッセイを書くときに自身に課した原則が三つ明記されていました。①人の悪口を具体的に書かない。②言いわけや自慢をなるべく書かない。③時事的な話題は避ける。(p.32) エッセイではないのですが、図書館司書現役時代、児童サービスに際しての私のルールを披露させてください。

私が日比谷図書館の児童室に勤務していた頃、都職員研修所で職場研修を受講した時のことです。魚津講師がコミュニケーションの上手なとりかた10カ条の秘訣を伝授してくれました。日頃、職場で腕白坊主たちに手を焼いていた私は、この秘訣を早速子ども向けにアレンジし、実行へ移したのが次の10カ条です。

①スマイルで迎えること。(微笑は魔法のパスポートです)

②名前を覚えること。(貸し出しカードで名前を確認「Aくん、この本は面白かった?」子どもは自分の名前を覚えてくれたと知って嬉しいのです)

③聞き上手になること。(こちらは相槌をうつぐらいにとどめ、子どもの話を真剣に聴いてあげる)

④どの子にも公平に対応すること。(常連の子どもとばかりおしゃべりすることを控え、初めて来館した子どもには特に気を遣うこと)

⑤関心を示すこと。(「へえー、すごいことを調べているんだね」)

⑥長所、努力を認めてほめてあげること。(「よく読んだね、こんなに長いお話を」と)

⑦悪い噂をしないこと。(噂は張本人の耳に必ず伝わるもの)

⑧あやまること。(子どもの話を取り違えたり、間違って注意したときは素直に謝る)

⑨感謝すること。(本を書棚に戻すのを子どもが手伝ってくれた時)

⑩ユーモアの感性を培うこと。(時には軽い駄洒落や軽口をたたく)

若い職員にも協力を求め、実行したところ、上々の効果がえられました。実は今でもこの一部を学生の皆さんにも実践しています。特に「名前を添えて」と「スマイル」「聞き上手」は効を奏しているようです。

                                                 教授 宍戸 寛
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by bwukokusai | 2011-08-02 12:06 | 教員コラム