「ほっ」と。キャンペーン

文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

bwukokusai.exblog.jp
ブログトップ

英語で書くこと、書き直すこと

  英語のライティングを担当して20年余りになります。第1回生が入学した平成3年は、一クラスが50人以上で英語のライティングを効果的に指導する環境ではありませんでした。しかし、学生達ががんばり、彼女たちの努力の結晶とも言うべき英語で書いたマガジンを製作。今でもこの英語マガジンは私の研究室のキャビネットの中にしまってあります。この一回生以来、多くの学生に「英語で書くこと」を指導し、貴重な体験を数多くしてきました。そこで今日は「英語で書くこと、書き直すこと」と題し英語で書くメリットについてお話ししましょう。
 英語のライティングの他にこれまでいろいろな英語の授業を担当してきましたが、その中で「英語を話せるようになりたい」と言う学生は大勢いるのに、「英語を書けるようになりたい」と言う学生はほんのわずか。「英語を書くこと」は余り魅力がないようです。確かにある程度の長さを書くという作業は母国語でも厄介なものです。口語と違い、紙とペン,あるいはPC、書く場所、辞書などの準備が必要となります。それに自分が書きたいことを言葉で表現することは、そんなに容易なことではありません。特に英語で書くとなると、より難しくなってしまうのは当然です。書きたいことが日本語では浮かんでも、それをどのように英語で表現したらよいか分からない。頭の中にある目には見えないものを「文字」にする作業は本当にたいへんです。しかし「何を言いたいのか」「どんな表現にしたら良いのか」いろいろ考えることのメリットは大きいのです。何回も何回も書いては直しを繰り返しているうちに、自分の考えを整理することが出来、考えていることが少しずつ見えてくるからです。何か頭皮あたりで考えていたことが、だんだん奥に入っていき本当に言いたいことを見つける感じ。James Francoという作家は、「書くことのすべては、文を書き直すこと」*であるとまで言っています。
 この「書き直し」のプロセスは時間と忍耐を必要としますが、書けば書くほど効果があります。「量産」をするうちに書くことに慣れライティングのスキルアップにつながります。適切な英単語や日本語とぴったりする英語の表現がすぐに見つからず、試行錯誤しながら出来るだけ自分が述べたいことを文字にしてゆく。自分の述べたいことが文字でしっかり表現できると、それが頭にインプットされ英語を話すときにも役立ちます。「英語で書くこと」と「英語で話すこと」は考えながら行なう作業という点で似ています。英語を話せるようになりたい皆さん、話す練習に加え、英語を書く練習もするとより効果がありますのでぜひ試してみて下さい。

参考
*The Big Issue 168号 2011年6月 p. 6

                                                       教授 坂本 政子
文化学園大学 現代文化学部 国際文化学科のHPはこちら
[PR]
by bwukokusai | 2011-06-20 22:00 | 教員コラム