「ほっ」と。キャンペーン

文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

bwukokusai.exblog.jp
ブログトップ

内向きのあなた?

 「とても良かった!」

  シモンズ大学(Simmons College)への留学を最近終えた国際文化学科の学生の帰国第一声です。国際文化学科では外国の大学との交流を進めています。アメリカ名門女子大の一つ、ボストンのシモンズ大学には、9月から12月の秋学期に学生を送り、単位認定をしています。
  とても良かったと言った学生の顔には満足感があふれていました。彼女は自分の世界がひと回りもふた回りも広くなった、視野が広くなったと言っています。一番の収穫は異文化で生活し、苦労して生き抜くという貴重な体験を積んだことではないでしょうか。日本の学生は日々慣れた言語を使い、親や友人、自分のことをよく知っている人たちの中で生活しています。しかし、ひとたび日本語が通じない世界に行けば、自分は何者かを慣れない言語で発信し続けなければならないのです。留学を終えた学生は皆強くなって帰ってきます。
  最近、新聞、テレビによく取り上げられる言葉が、日本人学生の「内向き志向」です。日本学生支援機構の調べでは、海外から日本への留学生が2010年は141,774人に上り、前年から6.8%増え過去最高でした。反面、日本から海外への留学生は減少が続き、文部科学省によれば、2008年は66,833人で、前年から11.1%減と過去最大の減少数となりました。就職活動の早期化のために、学生が留学しないのでしょうか。この傾向を憂い、2010年のノーベル化学賞を受賞した、鈴木章氏と根岸英一氏も、若者よ、海外へ出よと奨励しています。お二人が留学した1ドル=360円の時代と比べて、今では1ドル=80円台と、日本経済は大きな飛躍をとげていますので、経済的な面で海外の研究環境が必ずしも良くなるとは限りません。しかし、外から日本を見ること、異文化体験の重要性をノーベル賞受賞者は強調しています。
  あなたはどうしますか。日本は資源のない小さな島国です。これも外国に出てみないと、なかなか実感しないことです。自分の立ち位置を変えて、外から日本を見つめてみませんか。母語の日本語に頼らず、外国語で、日本式の考え方が通じない人に、あなたなりの方法で意思の疎通を図ること――この訓練は知り合いに囲まれた環境ではなかなかできません。人間が資源である日本に生まれたからには、異文化の中であなたという資源を磨いてみませんか。そのために、我々教員は喜んでお手伝いをしています。次はあなたが留学する番ですよ。


                                                       教授 城 由紀子

文化女子大学 現代文化学部 国際文化学科のHPはこちら
[PR]
by bwukokusai | 2011-02-08 16:05 | 教員コラム