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文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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アルファベットの伝え方

今年の6月、卒業生の一人が大学に訪ねて来てくれました。彼女は、JTBグループの旅行会社群(JTBは2006年4月から事業分野ごとに会社を分ける経営のかたちをとっています)の一つに4月に就職したばかりです。彼女がいうには「まず、これを覚えてきなさい」と入社してまもなく渡されたのがアルファベットの伝え方の表(欧文通話表、以下通話表)だったそうです。
 アルファベットの綴りを1文字ずつ電話の相手に正確に伝えるのに使う、アルファベットとその単語が記載された表です。フォネティックアルファベット(Phonetic Alphabet)といいます。たとえば「D」。周囲の雑音や相手の特徴的な発音によっては「ジー(G)」や「イー(E)」にも聞こえます。そうしたエラーを防ぐために、1927年に初めて考案されました。その後、軍事上の通信目的で独自の通話表なども作られたようです。わが国では「無線運用規則」(1950年)の別表に海上業務や航空業務用のものが定められています。

 ところで、旅行会社、ホテル、航空会社の予約・発券・接客の現場では、法的に決められているものとはちがった独特の通話表が使われています。誰がいつ使い始めたかはわかりません。私は、英国の海上無線で使われている通話表を下敷きにしながら自分たちの使いやすいように(一部を別な単語に置き換えて)作ったのではないかと思います。その通話表は以下のとおりです。
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 とくに年齢の高い人のなかには、国名や都市名を混ぜるとか、「O」を「Oboe(オウボゥ)」、「V」を「Victor(ヴィクター)」、「Y」は「Yoke(ヨウク)」という人もいます。
 伝え方ですが、たとえば「KAN」ならば、「King、Able、Nancy」と一語ずつ続けるのがふつうです。なかには、「KingのK」のようにていねいにいう人もいます。相手が外国人だったら、「K as in King、A as in Able、N as in Nancy」とか、「as in」の代わりに「for」を使って「K for King」とかいいます。
 日本の旅行・ホテル・航空(予約・発券・接客)業界独特の通話表ですが、一般のお客様との間でも十分に通じます。覚えておくと便利です。みなさんもぜひトライしてみてください。

                                                      教授 西村 修一

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by bwukokusai | 2010-11-24 10:50 | 教員コラム