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文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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「個性」のお話

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 やや忘れ去られてしまった感がありますが、夏のワールドカップを連夜ふらふらになりながらテレビ観戦していた中、日本代表の本田選手が帰国直前のインタビューでこんなことを言っていました。

「ロシアの監督には個性を出せってしょっちゅう言われるんですよ。」 

 もちろんロシア語で何と言ったかは見当もつきませんが、ワールドカップで実績をあげ、なおかつロシア語・英語・オランダ語などが話せてしまう本田選手のこと、りっぱに外国語での「個性」の意味を理解しているな、と感心しました。

 日本語でひと口に「個性」と言ってしまうと、その意味はなんでもありになってしまいます。通常、英訳してしまうのは“personality”。でもこれ、ロシアの監督が言った意味としては大きな間違い。“person”からわかるように、これは「人となり」という意味の個性。その人らしさとでも言うのでしょうか、大多数の日本人が日常的に使っている個性がこれ。でもサッカーの試合で「自分らしい性格を見せろ」と言われると思います?
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 英語の個性は“personality”、“individuality”、“uniqueness”など多種多様。“individuality”とは“individual”が示すように「集団」に対する「個」の意味。“uniqueness”は文字通り“only one”。つまり人とは違う個性という意味では“individuality”を、他に類を見ない個性という意味では“uniqueness”を使います。でも、ロシアの監督の言った「個性」にはもっと特別な意味があるはずです。

「君の価値を見せろ。」

 “distinctiveness”は「価値のある特異性」という意味です。「目立って優秀で価値のある人材」、これが海外で活躍する人たちが求められる「個性」です。これから就活する学生さんたちには、ぜひ心に留めてほしい言葉です。
 
                                                      教授 白井菜穂子
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by bwukokusai | 2010-08-31 03:50 | 教員コラム