文化学園大学 国際文化・観光学科ブログ“小平の風”

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二重の虹

先日、台北で国際日本語教育大会が開かれ、行ってきました。桃園国際空港から台北市内へと続く高速道路を車で走っていると、大きな虹がかかっているのに気づきました。車窓からでしたが、副虹も少し見え、忙しさをしばし忘れることができました。その直前台北は驟雨に見舞われたとのこと。虹には十分な雨粒と日差しが必要なのです。

虹を見つけると、すぐに副虹を探す癖があります。
初めて二重の虹を見たときのことは今でも覚えています。大学を出てすぐオーストラリアで日本語を教えていたのですが、クリスマス休暇を利用して友人とニュージーランドを旅行していたときのことでした。場所は北島の真ん中あたりにあるトンガリロ国立公園というトレッキングのできる高地。くっきりとした主虹の外側に副虹がはっきりと見えました。主虹は赤が外側で紫が内側ですが、副虹は赤が内側で紫が外側と色の配列が逆になっているのです。きれいな半円で何か神秘的な思いがしました。ちなみにこの国立公園は90年にユネスコの世界自然遺産、93年に文化遺産の基準も満たし複合遺産に認定されています。

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その後、大学院留学で2年間過ごしたハワイは虹の州と言われています。特に大学のあるマノア谷は、雨がサーッと降った後、虹が良く立ちました。二重の虹も良く見ることができました。ハワイは日差しが強いからでしょうか。虹はいつもくっきりと見えました。

きれいな二重の虹は日本では見られないのかなと思っていました。けれども、京都の大原三千院を訪れた時のこと、「虹の間」に大きな美しい二重の虹が描かれているのを発見しました。きちんと副虹の色も書き分けられています。昔の日本ではこのようにきれいな虹を見ることができたのですね。

ハワイにいたころ、現地の友だちに三重の虹が立つことがあると言われ、半信半疑に期待していたことがあります。

その後、物理学の教授から、虹について伺う機会がありました。三番目の虹は主虹・副虹の見える反対側、つまり、太陽の方向に見えることを教えていただきました。それでは、見るのはかなり難しそうです。でも、いろいろ調べてみると、反射虹、過剰虹などという現象があり、その場合には三重・四重の虹も夢ではないようです。
       
虹に興味を持ったあなた、鈴木孝夫(2009)の『日本語教のすすめ』をご覧ください。「虹にはいくつの色があるか」を初め、言語と文化に関係のある興味深い話が載っています。

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                                                      教授 齊藤眞理子

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by bwukokusai | 2010-08-17 12:19 | 教員コラム